| ・番組名 |
ザ・スクープ(テレビ朝日、土曜日、10:50-11:45) |
| ・番組タイトル |
「検証・メディア規制3法案と表現の自由」2002年3月30日放送 |
・内容
(番組HPより) |
去年国会に提出された「個人情報保護法案」に加えて、今国会では「人権擁護法案」「青少年有害社会環境対策基礎法案」も提出され、いわゆる<メディア規制3点セットが揃って審議入りする情勢となっている。
一見、青少年の健全な育成や人権擁護といった"優しい顔"を持つこれらの法案に秘められたワナとは? マスコミ自身の問題点を自戒を込めて検証する一方、メディアやジャーナリストの活動に法的な規制を加えて国家の監視下に置き、「表現の自由」や「知る権利」をないがしろにしかねない危険な動きに警鐘を鳴らす。
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| ・総合得点 |
73点/125点 |
| ・構成 |
17点/25点 |
| ・論理性 |
15点/25点 |
| ・新奇性 |
15点/25点 |
| ・広範性 |
12点/25点 |
| ・表現 |
14点/25点 |
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| 草野厚 |
| ・構成 |
番組の時間を目いっぱい使って、メディア規制3法案(青少年有害社会環境対策基本法案、個人情報保護法案、人権擁護法案)の中身の紹介と、問題点を指摘した力のこもった番組。提出する与党と政府側の見解に対して、テレビ局を中心としたメディア側の反論、もし通った場合のシュミレーション、報道被害にあった人々のメディアへの思い、さらには、人権擁護法案に対する、彼らの見方などが紹介され、メディアのこれら法案に対する危機感がよくあらわれていた。ただ、コメンテータが、完全に規制法案反対の立場であるというのは、全体のバランスからいかがなものか。キャスターが、バランスをとろうとしてはいたが。 |
4点 |
| ・論理性 |
取材する側、報道する側から、いかにこれら法案は、不都合であるかは、よくわかった。結果的に、メディアを通じて一般の人々が知るべき情報も遮断される可能性、それも公権力によって規制されることの問題点は、よくわかった。ただ、メディアが問題とする部分だけが強調されていて、IT社会の情報漏洩を防止する目的の個人情報保護法案や、差別や、人権をなくす目的の人権保護法案の、他の部分について、十分な言及がないために、メディアの「わがまま」を紹介したという感じがした。キャスターが、報道被害にあった人々が陳情をして、法案のなかに、人権と、差別と並んで、報道を入れたと述べたのは救いだった。 |
4点 |
| ・新奇性 |
松本サリン事件と桶川事件の被害者に、それぞれ、報道被害の実態と、メディアの重要性、さらには、法案についてのコメントを求めたのは、番組に深みを与えた。特に、キャスターが、桶川事件で、いかにして被害者と連絡をとり、被害者もその報道姿勢によって救われた(会ってみたい)という感想は、報道の重要性を知るのには、とてもよかった。警察の不祥事も、キャスターと被害者のコミュニケーションがなければ、難しかった。 |
5点 |
| ・広範性 |
満遍なく、法案制作者を含めて、話を聞いたのは、よかった。ただ、できれば、法案の目的と、疑問への簡単な回答だけではなく、具体的な質問(番組中では、具体的にいくつも紹介された)、への具体的な回答があれば、より臨場感があった。日本テレビの報道局長のコメントは、メディア側への批判も含んでいたと思われるが、もう少し、ききたかった。
報道被害の実際(テレビ朝日の番組)と、被害者が人権救済の申し立てを行ったBROの議論の現場を紹介したのも、この問題を扱った他の番組には、ないことではなかったか。
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4点 |
| ・表現 |
クレヨンしんちゃんなど、PTA協議会の発表したワースト番組については、単に、内容が下品ということではなく、中身がわかるように、もっと紹介してもよかった。町の声はあったが、もし、紹介をされていれば、なるほど規制対象になっても仕方がないと思う視聴者もいたかもしれないからである。 |
3点 |
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| 小野塚征志 |
| ・構成 |
メディア規制3法案を一括で分析するのではなく、各法案別に分析することで理解が容易になった。各法案別に論点を整理し、解説者が分析を行ったことも評価できる。ただし、法案の趣旨やメディア規制3法案が提出されることになった背景など、基本的な情報が欠けていたため、この問題を始めて知った視聴者にとっては、理解しにくい部分もあったのではないかと推察される。 |
4点 |
| ・論理性 |
メディア規制3法案の問題点を分析するということに関していえば、十分に論拠が提示されていた。犯罪被害者など、法案に賛成してもおかしくない人々の意見を紹介することにより、説得力も増していた。しかし、メディアを規制すること自体に問題があると指摘しているのか、メディアの規制の仕方に問題あるのか、行政ではない機関が規制することには積極的に賛成するのか、など、番組が主張する方向性については、些か不明確だった。 |
4点 |
| ・新奇性 |
メディア規制3法案に関する報道は多くのメディアでなされている。テレビのニュース番組で特集されることも少なくない。犯罪被害者などに取材を行い、この法案の是非について意見を聞いたことは評価できる。 |
3点 |
| ・広範性 |
番組冒頭で「メディア規制3法案の危険な罠を検証する」と述べていたが、公平性に欠けた問題設定だったといえるのではないか。メディアを政府が規制する危険性を様々な角度から分析するだけであり、メディアを規制しないことの問題点、あるいは規制すべきという意見はほとんど紹介されなかった。他方、3法案の中で、人権擁護法案だけに限れば、メディア側の問題点もある程度指摘されていたといえる。 |
2点 |
| ・表現 |
適宜フリップを用い、論点を整理することにより、理解が容易になった。疑惑を感じさせるような音楽、イメージ映像の多用(イメージ映像であることは指摘されていなかった)には問題があるのではないかと思う。 |
3点 |
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| 小峯弘靖 |
| ・構成 |
メディア規制3法案である「青少年有害環境法案」「個人情報保護法案」「人権擁護法案」を個別に取り上げ、主にそれらのマイナス面を取り上げている。3つの法案はメディアによる報道の自由を規制するものとして、番組では国民の知る権利が侵害される可能性が高いことをアピールしていた。しかし、メディア規制を全面に押し出した形になっていたため、3法案がどういう理由で検討され、それらの内容が全体的にどういうものであるかという説明が十分ではなかった。マスコミの過剰な報道や謝った報道に対する鳥越氏の反省の発言は評価できる。 |
3点 |
| ・論理性 |
「青少年有害環境法案」のところで日本PTA全国協議会が調査を行い、子どもに見せたくないテレビ番組を公表していた。この調査はどういう方法で行われたのか説明が十分ではなかった。十分に説明がなされていないと、調査に恣意的な誘導があったのではないかという疑念を抱かせてしまう。製作者側の検証と分析が必要である。また、青少年に「有害」であるという基準はどう設定されのかという番組での問いかけはもっともではあるが、現に青少年が日常の生活の中でテレビに限らず性表現に出会う機会が増えている点(新聞紙や電車の中吊りによるタブロイド雑誌の広告、公共交通内における成人のタブロイド新聞紙を読むという回りへの配慮が欠けた行為、コンビニでの成人向け雑誌の氾濫等)についてはどう説明すべきなのか。 |
1点 |
| ・新奇性 |
番組を見ることによる新たな発見はなかった。 |
1点 |
| ・広範性 |
「国民皆さん方の問題だということを是非認識していただければ」と鳥越氏は視聴者に3法案への関心を促していたが、番組を見るかぎりでは報道による被害の方が問題ではないかという印象を受けた。このような法案が出た背景というものを、もう少し客観的に捉える必要があったのではないか。 |
2点 |
| ・表現 |
「青少年有害環境法案」「個人情報保護法案」「人権擁護法案」を1つの番組で説明するには、無理があるのではないかと思う。内容が盛りだくさんであり、1番組1つの法案に絞り3回シリーズで行った方が、視聴者の法案に対する理解度を促すことができるのではないか。 |
3点 |
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| 土井系祐 |
| ・構成 |
メディア規制3法案の危険な罠を検証している。しかし、なぜこのような法律が今回つくられたのかという根本的な部分での疑問は解消していない。今回の法律の問題点、甘さはよくわかった。 |
3点 |
| ・論理性 |
日本PTA全国協議会が調査した子どもに見せたくない番組について、テレビ朝日作成の2番組が入っていたが、街頭でのインタビューは、いずれも評価する声のみ。その他の取上げ方も、一方的な仮定が多いように思われた。疑惑の政治家を野放しにする可能性が高いのであれば、そうならないように、修正することはできないのだろうか。 |
3点 |
| ・新奇性 |
メディア規制法案の問題点を、3法案とも細かく取上げており、特に犯罪被害者への取材により、マスコミから受けた被害は、マスコミによって晴らされると指摘している点は、説得力があった。 |
4点 |
| ・広範性 |
アメリカのVチップについて触れているが、利用されていない実態についてのみ。なぜ議論されたのか、また他の諸国はどうしているのかという点は、わからなかった。主務官庁側の主張が、すべて陰謀的に扱われているのは疑問。 |
3点 |
| ・表現 |
はじめの方に、「一見やさしい顔を見せているが、メディアの活動を国家の監視下に置くという危険性もある」ということがナレーションで触れられている。この論調で貫かれており、「憂慮する声もある」などナレーションで説明している。 |
3点 |
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| 古川園智樹 |
| ・構成 |
まず青少年有害環境法案を取り上げ、その問題点を探っている。行政の主務大臣が判断することに最大の問題があるとしている。次に個人情報保護法案を取り上げ、その問題点を探っている。特に基本原則に問題点があるというのを、政治家の疑惑を事例にして説明している。次に人権擁護法案を取り上げ、問題点を探っている。特に、人権委員会が法務大臣の所轄であることが問題点であると説明している。法案の紹介をして、問題点がわかりやすく説明されている。特に問題はない。
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3点 |
| ・論理性 |
それぞれの法案の具体的な条文を示さなければ、本当に拡大解釈して恣意的な運用した場合、どのような事態になるのかはっきりしない。番組の解釈が間違っているかもしれないし、政府の解釈があてにならないのかもしれない。しかし、番組を見ただけでは判断できない。ただし、法案反対という立場を一貫して打ち出しており、法案反対の理由を、法律が拡大解釈されて恣意的な運用が行われた場合という極端なケースを事例として取り上げて説明したことで、その点に関しては論理的であった。
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3点 |
| ・新奇性 |
それぞれの法案の問題点は、メディアの主張もあって、どれもよく知られていることである。ただし、青少年有害環境法案では具体的な番組を取り上げたり、人権擁護法案では松本サリン事件や桶川ストーカー事件の実際の犯罪被害者から具体的な話を聞くなど、番組全体で具体的な事例が非常に多く、そこでの話に新奇性は若干あった。ただし、その事例もよく知られているものばかり取り上げていることに、やや問題があると思われる。
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2点 |
| ・広範性 |
報道被害者に関する情報はほとんど提供されていない。松本サリン事件・桶川ストーカー事件で、一見、報道被害者に取材しているように見えるが、結局それも全員メディア規制法案に対しては反対の立場の人達なのである。報道被害者でこの法案に賛成の立場の人の情報を提供しないと明らかに不公平である。一見、広範性をよそおっているように見えて全くそうではないところが悪質である。メディアの問題点に対する反省点は「確かにあるのだが」という譲歩としてしか報道しないのは、当事者としてかなり問題点がある。番組全体で情報の広範性に関してかなり問題がある。
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1点 |
| ・表現 |
冒頭の小泉総理の声は悪役を想像させる。スタジオでのコメンテーターが法案反対の人だけで、延々と法案反対の論理を説明されるのは問題がある。
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2点 |
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