| 番組名 |
番組タイトル |
放送日 |
総合得点 |
備考 |
| NHKスペシャル |
「変革の世紀 最終回
2002年日本 未来社会への挑戦」 |
12月7日 |
73点/125点 |
58.4 |
| ・番組名 |
NHKスペシャル(NHK、土日、21:00-21:50) |
| ・番組タイトル |
「変革の世紀最終回 2002年日本 未来社会への挑戦」 2002年12月7日放送 |
・内容
(番組HPより) |
高度情報化のうねりが日本を変革の渦に巻き込み始めた。「情報の共有」をめざし組織の抜本改革に動く大企業、台頭する日本人NGOなど変革の最前線をルポ。シリーズで伝えた世界の潮流と照らしながら、日本の未来社会の行方を探った。 |
| ・総合得点 |
73点/125点 |
| ・構成 |
20点/25点 |
| ・論理性 |
13点/25点 |
| ・新奇性 |
12点/25点 |
| ・広範性 |
14点/25点 |
| ・表現 |
14点/25点 |
| |
| 草野厚 |
| ・構成 |
変革の時代最終回。組織、知、市民の三つのレベルで、着実に今までにはない変化がおきていることを紹介した番組は、視聴者に希望を与えたと思われる。ただ、事例が少ないために、環境の整った例外的事例と思われるところもあった。それに、組織の縦割り是正の動きは、いまにはじまったことではない。それなりに、組織改革への努力はしているが、うまくいかない。ならば、なぜ、うまくいかなかったのか、という点に焦点を当ててもよかった。 |
4点 |
| ・論理性 |
組織の縦割り是正は日本ハム、NECと、いずれも、過去に手痛い不祥事に直面した企業だ。その原因を事業部制という縦割りから番組は説明しており、日本ハムでは、社内に、内部告発制度を立ち上げ、成果をあげたことを紹介。知のレベルでは、知的所有権にチャレンジする作家を登場させ、彼が、出版した作品を無料でHPで公開している点を紹介した。ただ、20歳で、処女作が出版されたばかりの若者を作家と呼んでいいものか、やや強引だと思った。市民レベルでは、参加型公共事業の実現に取り組む人々に焦点を当てた。三つのレベルの変革は、わかりやすかったといえる。 |
3点 |
| ・新奇性 |
地道な取材の結果だろう。日本ハムのその後や、参加型公共事業のケースなど、わかりやすかった。不祥事までは報道するが、企業として、どう生き残ろうとしているかは、なかなかわからないのであり、その意味で、貴重な映像だった。 |
3点 |
| ・広範性 |
エピソード的な変革の事例のように思えるものがあり点はからくならざるを得ない。事例を紹介するなら、全体では、これだけあるが、紹介できるのは、これだという進め方にしてほしかった。 |
2点 |
| ・表現 |
相変わらずBGMが「変革」とは、正反対のイメージを植え付けるようなメロディーだと感じた。あのBGMのあとに、どちらかといえば、明るい声の三宅アナが登場するのも、違和感があった。読者からのメールを、俳優を使って紹介したのは、番組全体に臨場感を与えてよかった。 |
3点 |
| |
| 小野塚征志 |
| ・構成 |
番組冒頭で論点を「組織」「知」「市民」の3つに整理することによって、理解が容易になった。事例の紹介に際しても、クローズアップ型の説明がなされていたため、わかりやすかった。しかし、上記3つの論点の関係性は不明確だった。 |
4点 |
| ・論理性 |
番組が指摘するような「変革」は発生していると思う。しかし、「変革」のメリットばかりを強調していたのではないか。例えば、内部告発型システムを導入することによって、部署内部の人間関係に軋轢が生じるなどのデメリットはないのか。あるいは、内部告発型システムの導入によって、問題は本当に解決するのか。議論の単純化を図り過ぎていたのではないかと思われる。 |
2点 |
| ・新奇性 |
外務省の研修システムなど、いくつかの事例については、他のメディアであまり報じられていないものがあった。しかし、内部告発型システムや知的財産権の変化など、番組が指摘する「変革」は、総じて他のメディアでも報じられていることであり、新奇性が感じられるようなものではなかった。 |
3点 |
| ・広範性 |
番組のホームページに寄せられた一般の人々の様々な意見を紹介することによって、一定の広範性を確保していたと思う。また、それぞれのテーマにおいて、複数の事例を紹介していた。とはいえ、「変革」を推進する意見が多く、公平性に若干の疑問を覚えた。 |
4点 |
| ・表現 |
組織体制などを図式化するなど、わかりやすさを高める様々な表現技術が駆使されていた。取材日が相当異なる情報があったと思われるので、取材日(取材場所等も)を字幕で表示して欲しく感じた。 |
4点 |
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| 小峯弘靖 |
| ・構成 |
高度情報化社会によって、変革の潮流が起こっている。その中で@組織A知B市民という観点から日本がどのように変革しているのかを追った番組である。一年間に渡るシリーズ番組であったため、過去に放映された事例を取り上げながら、日本の企業、NGO、個人に焦点を当てていた。シリーズでは全体的に海外の事例を取り上げていたが、本番組のように当初から日本国内にも焦点を当てた作りになっていれば、シリーズとして興味深い構成になっていただう。 |
5点 |
| ・論理性 |
「組織」の事例として、日本ハムとNECが取り上げられていた。共に過去に不祥事を起こした会社であり、不祥事を再発させないための取組みについてまとめられている。「知」では「著作権」をどうするのかということに焦点を当て、日本レコード協会や富士通などのメーカーの著作権に対する考え、コンピュータソフトウェア著作権協会の取組み、東京学芸大学付属高校教諭の見解が述べられている。「市民」の事例としては、NGOピースウインズジャパン、外務省職員が研修を行っている「難民を助ける会」、公共工事監視団体「Why
Not?」、北海道浜頓別町にある市民風車「はまかぜちゃん」を取り上げている。どれもがわかりやすくまとめられている。 |
5点 |
| ・新奇性 |
複数の俳優が登場し、番組のインターネット・ホームページ上での視聴者による書き込みのいくつかを朗読していたが、敢えて俳優を起用した意義はあまり感じられてなかった。むしろNHKのアナウンサーによる朗読の方がよかったのではないかと思う。また俳優の中で女性が1人だけだったというのも、意見のバランスを考えると偏りがあるように感じられた。 |
1点 |
| ・広範性 |
「Why Not?」がどのように行政を動かしたのか、会員である栃木県那須町の松永昌樹氏の活動に焦点を当てていた。また、北海道浜頓別町の市民風車「はまかぜちゃん」に対する市民出資システムの紹介は、CGを使用してわかりやすく説明している。 |
4点 |
| ・表現 |
「平成14年度公共工事サービス・チェックリスト」という紙を映していたが、ナレーションとフリップでは「公共サービスチェックリスト」となっていた。「公共工事サービス」と「公共サービス」は異なるものなので、正確な記述が必要であろう。また、三宅氏が「私、さきほど欧米に比べて遅れているなどと言ってしまいました。とんでもありません。日本の市民パワーもなかなかのものだと感じました」と言われているときに、カメラは三宅氏を正面斜め上から捕らえており、同氏の顔の表情がわからなかった。これには残念ながら、不誠実さを感じる。 |
1点 |
| |
| 土井系祐 |
| ・構成 |
シリーズ最終回ということで、全体のまとめの意味もあり、「組織」「知」「市民」というこれまでのキーワードでくくりながら、日本の事例を紹介している。このシリーズは、個々の象徴的な事例の紹介はなされるが、全体的な趨勢については、数字の裏付けがなく、印象的なものが多く、却って理解しずらくさせている面があるのではないか。 |
3点 |
| ・論理性 |
全体的に、非常に楽観的な未来像で貫かれており、組織改革などは「情報共有」がなされれば成功するような錯覚を与えている。いろいろな改革の面ばかりが強調されているが、果たして効果がすべて上がっていくのかどうかが、疑問である。 |
1点 |
| ・新奇性 |
いろいろな試みが、世界でも日本でも沸き起こってきているとされるが、官庁に勤める個人が、NGOを立ち上げている例や、市民風車の例などを除くと、特段に目新しい情報ではなかった。 |
3点 |
| ・広範性 |
「変革」の芽となっている個人や事象を取材しているということになるのだろうが、トヨタのような昔からある会社で、最高益を更新し続ける企業はどのように考えたらいいのか。今世紀に入って「変革」が急に起こっているわけでもなく、一面的な印象が強い。 |
2点 |
| ・表現 |
高度なCGが多様され、IT社会がすぐ間近に迫っているという説明を裏付けているように見えるが、反対に、別にCGで描く必要がないと思われることまでCG化されているように感じる面があった。さらに、ドラマや映画などで使われるようなテーマ音楽が、非常に象徴的に何度も挿入されて使われているのが、感情を揺さぶり気になる。 |
2点 |
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| 古川園智樹 |
| ・構成 |
「変革の世紀」シリーズの最終回である。世界各地で起きている変革が日本ではいったいどうなっているのかということを説明している。その際に、「組織」「知」「市民」というものがそれぞれどうなっているのかということを説明している。またそれぞれについて、番組視聴者の意見も紹介している。3つの視点に整理したためにわかりやすい構成になっている。
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4点 |
| ・論理性 |
なぜ「組織」「知」「市民」という3つの視点から変革を分析しているのであろうか。その点がそもそもかなり曖昧になっている。3つのそれぞれについてはかなり論理的である。ただし、うまく変革している事例だけを取り上げて都合良く説明しているという疑いは消えない。様々な変革事例がある一方で、なかなか変革が進んでいない部分は全く説明していないし、変革したことをあまりにばら色に語りすぎている。
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2点 |
| ・新奇性 |
ここ数年、「組織」「知」「市民」というものがキーワードとして語られており、それぞれにおいて変革が起きていることはあまりに知られている事実である。分析視点もかなりありきたりであり、しかもそれぞれにおいて紹介されている事例も非常によく知られているものばかりである。それぞれにおいて変革が起きつつも、そこから派生する問題をもう少し掘り下げる必要がある。
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2点 |
| ・広範性 |
「組織」「知」「市民」で変革が起きているというありきたりな視点から分析したために、情報提供が紋切り型になってしまい、そもそも情報の広範性が限られてしまっている。それぞれにおいては、具体的な事例について広範な情報を提供しようとしている。しかし、やはり表面的な部分をなぞっただけであり、情報の広範性が限られている。
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2点 |
| ・表現 |
冒頭でCGを使用して、以後の説明は「組織」「知」「市民」について語るということをしっかり表現しており、非常にわかりやすい表現方法であった。またそれぞれにおいて、”情報”に着目して分析する際に、情報の流れをCGを使用してわかりやすく表現していた。番組視聴者の意見がHPにおいてどのように語られたのかというものをCGで表現していたのも、とてもおもしろい表現方法である。
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4点 |
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