| ・番組名 |
報道特集(TBS、日曜日、17:30-18:24) |
| ・番組タイトル |
「自衛隊誘致に揺れる沖縄の離島」 2002年3月3日放送 |
・内容
(番組HPより) |
沖縄に巨大な滑走路がある。これまでは民間のパイロット養成施設として使用されていたが、過疎に悩む伊良部町議会が自衛隊誘致を決議した。基地ができるとあまりにも中国、台湾に近すぎて刺激する。"背に原は替えられぬ"自治体。1本の滑走路に揺れる島を検証する。 |
| ・総合得点 |
93点/125点 |
| ・構成 |
16点/25点 |
| ・論理性 |
17点/25点 |
| ・新奇性 |
23点/25点 |
| ・広範性 |
20点/25点 |
| ・表現 |
17点/25点 |
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| 草野厚 |
| ・構成 |
日本の最南端に位置する下地島。ここに20年以上前に造られた滑走路が、現在、注目を浴びている。過疎対策、財政建て直しのために、自衛隊を沖縄から誘致しようというのだ。ところが、それに便乗する形で、戦略的に要衝地であるこの島に、米軍が強い関心を示している。住民は、自衛隊はいいが米軍は困るという、複雑な反応。こうした、一本の滑走路をめぐる政治ドラマを、わかりやすく、歴史的経緯も含め説明している。
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4点 |
| ・論理性 |
下地島に滑走路が計画されたのは、返還前のことであり、東洋のハワイ構想とよばれた。しかし、滑走路はできたが、周辺施設は整備されず、民間パイロットの訓施設にとどまった。その訓練施設も、時代の変化とともに、利用頻度が低下した。こうしたことに行政も、住民は不満を原点に戻り、3000メートル滑走路が、当初から政治的意味合いをもっていたことを説く。自衛隊への意識変化など、古い映像も使って、現在、下地島が自衛隊の誘致にそれほど住民が抵抗していないことを説明するなど、説得力があった。東シナ海の、各国の思惑の錯綜が、この島の重要性を高めていることもよく説明されている。
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5点 |
| ・新奇性 |
一本の滑走路から、地元の経済復興から超大国の戦略的思惑まで、明らかにした点は、ユニークといってよいであろう。これは、番組制作者が、国際関係や外交について、関心があるから可能になったと思われる。 |
5点 |
| ・広範性 |
自衛隊の誘致活動に重なるように、米軍が関心を示しており、その状況証拠として、海兵隊がフィリピンとの合同演習の折に、滑走路に緊急着陸したことなどが紹介されている。こうしたことからすれば、米軍の意図を、米国から説明する証言者があったほうがよかった。しかし、それを除けば、広範囲に、数多くの証言により、説得力が高まった。 |
4点 |
| ・表現 |
自衛隊の意識が沖縄で大きく変化したことが、古い映像(自衛艦の琉球大学退学事件)などで、よくわかった。こうした、周辺素材が充実しているために、番組が奥行きをもった。 |
4点 |
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| 小野塚征志 |
| ・構成 |
非常にわかりにくい構成だった。時間軸に沿った展開にするか、あるいは適宜年表を提示し、問題を整理すべきではなかったか。また、自衛隊を誘致したこと自体が問題の焦点だったと思うが、背景要因の説明に多くの時間を割きすぎた結果、何がポイントなのか、わかりにくくなってしまったと思う。 |
1点 |
| ・論理性 |
歴史的な事情や国際的な環境情勢など、問題の背景に位置する情報は十分すぎるほど紹介され、説得力があったといえる。しかし、自衛隊の誘致という問題に限れば、必要な論拠が不足していたといえる。例えば、アンケート調査を実施(もしくは既存の調査結果を利用)し、地元住民の一般的な意見を紹介すべきだった。インタビューは紹介されていたが、それでは一般化できないからである。 |
2点 |
| ・新奇性 |
テーマ自体に新奇性があったと思う。他のメディアであまり報道されていないからである。しかし、問題を分析するという点でユニークな視点や情報は少なかった。映像についても、同番組で一度使用されたものを再利用したものが多かったのではないか。 |
4点 |
| ・広範性 |
歴史的な事情や国際的な環境など、問題を広範に理解できるような情報が紹介されていた。自衛隊側の事情だけではなく、米軍の世界戦略まで紹介し、国際関係の観点からこの問題を理解できた意義は大きいと思われる。地元の事情についても、隣の島の住民や首長の声を紹介することによって、広範な意見が紹介されていたといえる。 |
5点 |
| ・表現 |
歴史的な経緯の説明に際しては、当時の映像を紹介するなど、リアルさを感じさせる映像表現だったと思う。しかし、問題を整理するような表現が少な過ぎた。番組の最後に年表を紹介していたが、極めて見にくかった。 |
3点 |
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| 小峯弘靖 |
| ・構成 |
自衛隊基地の誘致をめぐる下地島伊良部町の動きに、焦点を当てている。伊良部町は財政難と地域振興を理由として、自衛隊誘致を町議会にて決議した。経済的な理由からであるが、中央政府は安全保障上の観点から自衛隊の駐留に関心がある。尖閣諸島の領土問題、不審船の存在など、南西地域の安全保障が重要になってきているためである。同時に、米軍が駐留に関心を示しているようであり、下地島空港を巡っては様々な思惑が絡んでいるが、番組ではそれらの思惑をわかりやすく説明している。 |
5点 |
| ・論理性 |
伊良部町の経済状態を示すものとして、地場産業の概要と下地空港利用に対する航空燃料譲与税の説明があった。具体的に、町の予算がどのくらいなのか、町に住む市民の平均所得がどれくらいなのか等のデータ提示がほしいところである。また、米軍がなぜ下地空港に関心を示しているのか、さらなる分析が望まれた。 |
3点 |
| ・新奇性 |
下地空港は1979年に開港されている。その開港には紆余曲折があったということで、過去の映像を通して説明はわかりやすかった。また、過去に沖縄における自衛隊の拒絶反応の強さも知ることができる。米国のベッツ総領事による伊良部町の訪問も、米国政府の関心の強さを示す材料になったかと思う。 |
5点 |
| ・広範性 |
空港を巡る伊良部町、中央政府(防衛庁、政府自民党)、米国政府、平良市の考えがわかり、全体像を理解できるようになっている。欲を言えば、日本外務省の考えも知りたいところであった。 |
5点 |
| ・表現 |
下地空港開港を巡る過去の映像や沖縄での自衛隊に対する拒絶反応に関する過去の映像によって、問題の複雑さを知ることができる。番組にメリハリがあり、集中して見ることが゛できた。 |
5点 |
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| 土井系祐 |
| ・構成 |
反自衛隊感情が渦巻いていた沖縄で、過疎による現状からの脱却のために、下地島の滑走路に自衛隊を誘致する決議が出る。 |
4点 |
| ・論理性 |
伊良部町の苦衷、台湾・中国に近いという地政上の条件などによって、非常に注目されていることがわかる。不審船による銃撃事件など複雑な国際関係の中での様々な思惑を歴史的な流れも追って理解できた。 |
5点 |
| ・新奇性 |
自衛隊のOBなどのコメントは、ここでしか見ないもの。仮にここに基地を置いた場合、台湾と中国に近いために刺激することになると指摘する夏川前統幕議長のインタビューも新鮮。 |
4点 |
| ・広範性 |
平良市民の反対意見などもバランスよく取りいれており、問題の所在がよくわかった。
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5点 |
| ・表現 |
フリップによって、伊良部町議会の自衛隊誘致決議から海兵隊の着陸、総領事の視察、中谷長官の陳情等、一連の流れがよく理解できた。 |
4点 |
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| 古川園智樹 |
| ・構成 |
まず番組冒頭で下地島の場所を地図で示している。それから現地映像とインタヴューで巨大な滑走路を持つ飛行場があることと、それが島活性化のために建設されたことを説明する。その島が自衛隊の誘致を決議したことを町長や町民から説明するが、沖縄の自衛隊に対する複雑な感情も歴史的経緯から説明する。好意的な町長・国会議員・米総領事の動きを説明し、それに対し対岸の宮古島の反対姿勢を説明する。さらに米軍の動きや不審船事件も紹介して、スタジオで問題点を整理している。誘致反対の意見だけを紹介するわけにもいかないので、どうでもいい情報を加味した構成になっている。
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2点 |
| ・論理性 |
憶測が多い。
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2点 |
| ・新奇性 |
沖縄の離島(下地島)に巨大な滑走路を持つ飛行場があり、しかも自衛隊誘致の話があることを全く知らなかったので、非常に新奇性があった。沖縄では自衛隊に対する反感が非常に強いであろうとは思っていたが、過去においては住民票登録を阻止する運動があったことや琉球大学の自衛官を退学に追い込んだことがあるほどまでに反感が非常に強いことも全く知らなかった。紹介されている意見は一方的だが、
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5点 |
| ・広範性 |
「米軍は〜ではないのか」という推測情報を「防衛庁幹部」からの情報として提示したりするなど、裏付け無しの不明確な情報を提示していることが多い。しかも「○○は〜と憶測している」と憶測の推測情報を提示している。また、街頭インタヴューで下地島島民や宮古島島民の声を紹介するのはよいが、一方的な意見だけで島民のどれくらいが誘致に賛成・反対なのかがまったくわからない。街頭インタヴューだけで島民の意見全体を代弁させている意図がうかがえる。自衛隊誘致反対の情報だけしか紹介されていない。
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1点 |
| ・表現 |
おどろおどろしい音楽が非常に多い。下地島の周辺状況を地図で説明する場面で、影を非常に強調した地図を出し、危険性を必要以上に強調する表現であった。防衛庁幹部と題して、コメントを画面にまで出して非常に強調している。わかりやすくする表現というより、憶測を強調するような表現である。また不審船と巡視船との銃撃戦シーンを出す必要があったのだろうか。番組全体として、取材不足を表現でごまかしていると思われる場面が多い。
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1点 |
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| ・番組名 |
報道特集(TBS、日曜日、17:30-18:24) |
| ・番組タイトル |
「有明海1年・・・農水省が招いた混乱」 2002年3月10日放送 |
・内容
(番組HPより) |
諫早湾干拓の工事再開を巡り、有明海の漁民が建設業社や住民と衝突した。干拓とノリ凶作を関連づける調査結果。矛盾した事業見直し案。農水省への不信感が高まっている。騒動から1年。再び紛糾する有明海の現状に迫る。 |
| ・総合得点 |
78点/125点 |
| ・構成 |
15点/25点 |
| ・論理性 |
15点/25点 |
| ・新奇性 |
16点/25点 |
| ・広範性 |
15点/25点 |
| ・表現 |
17点/25点 |
| |
| 草野厚 |
| ・構成 |
干拓の是非をめぐり注目を浴びた諫早湾だが、ここで養殖している海苔漁民の困惑ぶりも、大きな問題である。番組は、不作に泣く漁民が、その原因を干拓のための水門閉鎖による赤潮の発生だとして、事業継続に反対する彼らを主役として、構成される。ところが、彼らの主張のように、実態は単純ではないようで、一昨年とは違い、昨年は、豊作であった。なぜ、こうしたことが起こるのかを含め、干拓事業の是非をめぐる、利害関係の対立を取材している。このような複雑な中身であるために、番組としては難解なものとなった。テレビで複雑なテーマをとりあげることの難しさを示している。 |
3点 |
| ・論理性 |
赤潮がなぜ発生するのかを三つの理由で説明し、そこから、必ずしも漁民のいうほど、赤潮発生のメカニズムが単純ではないことが明らかにされる。そのことは、一昨年とは違い昨年は豊作であるという理由からも証明される。番組は、その後、長崎県や熊本県など、諫早湾干拓をめぐる関係者の利害が異なること、最終的には、洪水制御の効果や、雇用創出効果に期待して事業継続を主張し、水門閉鎖に反対する長崎県とそれ以外の隣接県の対立(さらにはよりミクロベルでの対立も)構図が存在することが明らかにされる。このあたりが、興味深くはあるが、複雑すぎて、描ききれていない。努力は大いに買いたい。 |
3点 |
| ・新奇性 |
海苔漁民に焦点を当てたという点は、ユニークかもしれない。 |
3点 |
| ・広範性 |
被害を受けていると信じる海苔漁民を中心とした構成だからやむを得ないが、不作の理由は他のところにあるという解釈をもう少し、学者などを使って紹介してもよかったと思う。不作だった一昨年の海苔業者のコメントはあったが、昨年の豊作時のコメントは、「海苔はやはり黒いのに限る」「神風が吹いた」というようなエモーショナルなもので、もっとつっこんでもよかった。彼らの不作が続くだろうという見通しは崩れたのだから。
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2点 |
| ・表現 |
諫早の干拓を、空から撮った映像は、美しく(ここで議論している社会的影響は別にして)、こうしたことは、活字ではなかなかわからないと思った。 |
4点 |
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| 小野塚征志 |
| ・構成 |
問題の経緯を簡単に伝えた上で、「ノリが豊作だったのにもかかわらず、なぜ今年も衝突が起きたのか」という問題提起を行い、検証していく構成はわかりやすかった。しかし、番組途中で問題の構造を整理しなかったため、各組織や関係者の相互関係がわかりにくかった。 |
3点 |
| ・論理性 |
問題を単純化することなく、現実の事象を掘り下げて分析し、紹介していたことは評価できる。問題の構造だけではなく、環境への影響についても考えることができる内容だった。ただし、解決策の提示に到らなかったことは残念だった。また、番組冒頭で提起された問題の解答も明確には示されなかった。 |
3点 |
| ・新奇性 |
堤防閉鎖当初は多くのメディアで報道されたが、この時点で報道しているメディアは少なかったと思う。その点からして、過去を振り返り検証を行ったこと自体、評価できるといえる。また、住民や漁民などの関係者の複雑な相互関係など、テレビメディアで報道されることの少なかった情報も示されていた。 |
5点 |
| ・広範性 |
諫早湾干拓に反対する漁民と、推進する政府の対立というような単純な構造で捉えるのではなく、地元住民は推進に賛成していること、漁民も一枚岩ではないことなど、広範な情報が提供されていたといえる。しかし、インタビュー対象者の多くは干拓事業に反対する漁民であり、若干公平性に欠いていたといえる。 |
4点 |
| ・表現 |
植物プランクトンの増殖経緯などを図で説明することにより、理解が容易になった。「リゾソレニア」などの専門用語については、その用語を字幕で表示しただけではなく、解説文も表示したことは有益だった。取材日、取材場所も適宜字幕で表示されていた。ただし、不安感を誘うような音楽は気になった。 |
4点 |
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| 小峯弘靖 |
| ・構成 |
諫早湾を埋め立てるのに必要な水門の開閉に対し、有明海漁民、諫早湾漁民、諫早地区住民の間の対立と農水省の対応について特集している。有明海漁民がなぜ水門を早期に開けるよう主張しているのかはわかったが、諫早湾漁民と諫早地区住民がなぜ水門を開けたくないのかが十分に説明されていないようであった。ノリの不作の原因について3つの説明があり、わかりやすい展開になっている。 |
3点 |
| ・論理性 |
ノリの色落ちの原因を@低塩分の水A貧酸素(リゾソレニアの繁殖)B潮の流れが弱まったと指摘し、コンピュータ・グラフッィックスを用いて論理的に説明している。しかし、ノリの不作が干拓のせいだと断言できない、と指摘している点は思慮深さがあって良い。しかし、農水省の対応が後手に回っていることに対する原因を分析するまでには至っていない。 |
3点 |
| ・新奇性 |
昨年はノリの収穫が不作だったが、今年は豊作であったということ。それも、シケによってリゾソレニアがいなくなってしまったと指摘している。「第三者委員会」や「再評価委員会」があり、農水省が水門の開閉について決断を迫れているような印象を受ける。本来、政策の決断は大臣や首相などトップが行うものであるが、番組を見るかぎりでは政治家のこの問題に対する存在は薄いようであった。 |
3点 |
| ・広範性 |
有明海漁民と諫早湾漁民・諫早地区住民という大きく分けて2つのグループの対立はわかった。しかし、肝心の農水省の対応に関する説明が十分ではなかった。なぜ後手に回ってしまったのか。組織の問題だったのか、担当する職員の問題だったのか、それとも、他の要因によるものだったのか知りたいところである。 |
2点 |
| ・表現 |
ノリの色落ちの原因をコンピュータ・グラフッィックスを用いて、わかりやすく説明している。有明海漁民と諫早湾漁民・諫早地区住民の対立が映し出されていたが、喧嘩腰になっており、いかにも双方が強く対立しているような印象を与えていた。建設的に対話しているシーンも実際にあったのかどうか、知りたいところである。 |
4点 |
| |
| 土井系祐 |
| ・構成 |
諫早湾干拓工事の影響と思われる有明海の海苔の被害。第三者委員会は諫早湾の排水門開放調査の必要としたが、元諫早湾の漁民は干拓工事をする側になっていた。対立漁民の姿を描いている。 |
4点 |
| ・論理性 |
工事を進めるのも、漁民を進めるのも農林水産省という状況が、問題を袋小路にしているのはよくわかったが、一連の諫早湾干拓工事を巡る報道についても触れるべきではないだろうか。 |
4点 |
| ・新奇性 |
以前はあまり報道されていなかった、諫早湾干拓工事を進めている側の元漁師の人たちの視点がかいま見えた。 |
3点 |
| ・広範性 |
農水省、第三者委員会、有明海の漁師、諫早湾の住民、漁師と広範な取材をされており、農水省の苦渋の様子もよくわかった。 |
5点 |
| ・表現 |
フリップで諫早地区住民、漁民、有明海漁民の三者の対立構造を説明した。 |
3点 |
| |
| 古川園智樹 |
| ・構成 |
諫早湾干拓をめぐるここ1年間の動きを説明する。農水省・第三者委員会・再評価委員会・漁民・工事関係者・地元住民などのそれぞれの目標・利益が絡み合い事態が複雑化していることを説明している。特に、農水省の対応が右往左往する様子を説明し、そのことが事態をより複雑化していることを説明している。諫早湾をめぐる事態が複雑化していることもあるが、情報を小出しにして説明しているために、全体像がわかりにくい。最後で整理しているが、それを最初に説明するべきである。
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2点 |
| ・論理性 |
事態が混乱した最大の責任は農水省にあるとしているが、番組の中ではこれを必ずしも論理的に説明できていない。干拓工事がもたらす利害対立が存在する限り、農水省がどちら側についたとしても、政治的対立は起きてしまう。農水省の右往左往する対応も、柔軟な対応であるとも言えるのである。これは番組の趣旨が簡単な整理であり、しかも事態が複雑で誰かを悪役にしないとわかりにくくなってしまうために、農水省を悪役した感がある。番組全体として、論理性でやや問題がある。
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2点 |
| ・新奇性 |
ここ1年間の諫早湾をめぐる事態を整理しているだけなので、新しい情報はあまり無い。整理の仕方も、一部の漁民に焦点を当てているために、あまりうまくいっていない。その漁民も報道特集では何回か出てきた人である。また、農水省・第三者委員会・再評価委員会・漁民・工事関係者・地元住民に関しては、それぞれの立場を簡単に説明するだけで、詳しい情報は、前述の漁民を除いて、ほとんど出てこない。全体的に、簡単な整理だけにとどまってしまい、やや問題がある。
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2点 |
| ・広範性 |
事態が混乱した最大の原因は農水省の右往左往する対応にあるとしているが、それを裏付ける情報がかなり少ない。農水省が一枚岩であるとは限らないし、農水省内部への詳しい情報が必要である。また第三者委員会・再評価委員会に関しても簡単に説明しているだけで、各委員会の結論がなぜそのようになってしまったのかも、より詳しい情報を提供する必要がある。結論部分だけを簡単に紹介しているだけである。漁民・工事関係者に関してはやや情報を出しているものの、干拓工事反対の立場の漁民より開放反対の立場の漁民の情報は少ない。番組の趣旨が整理であっても、やや問題がある。
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2点 |
| ・表現 |
農水省の担当者の記者会見時の手の震えをアップでとることによって、農水省の対応のまずさを強調しようとしているが、これは農水省悪役説を必要以上に強調している。本論とはあまり関係ないはずである。こういった農水省を悪役しようとする表現が番組全体で多かった。表現だけではなく、論理性・広範性でもこれが明らかにできていれば、わかりやすくしているということで、かえって良かったかもしれない。様々な関係者の立場を具体的に示す表現が欲しかった。
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2点 |
| TOP↑ |