| ・番組名 |
ドキュメント’02(日本テレビ、日、24:25-24:55) |
| ・番組タイトル |
「2011年7月24日 今のテレビが消える」2002年12月15日 |
・内容
(HPより) |
来年、三大都市圏で始まる地上波デジタル放送。9年後には完全移行し、1億台近くある今のテレビが全て使えなくなる。買い替えだけで40兆円、国家予算を凌ぐ210兆円の需要効果が見込まれている。IT時代、地上波デジタル放送は国民に何をもたらすのか?放送局の果たすべき役割とは何なのか?すでにデジタル放送を開始したイギリス・アメリカ、韓国を取材。日本の地上波デジタル放送の取るべき道を考える。 |
| ・総合得点 |
54点/125点 |
| ・構成 |
10点/25点 |
| ・論理性 |
10点/25点 |
| ・新奇性 |
13点/25点 |
| ・広範性 |
10点/25点 |
| ・表現 |
11点/25点 |
| |
| 草野厚 |
| ・構成 |
放送方式が変わることで、どのようなメリットがあるのか、また、困難はという点に、十分答えているとはいえない。番組そのものよりも、放送方式変更自身の問題かもしれないが、冒頭のシーン(双方向のやりとりや立体映像)から、この程度のことになぜ、準備だけで、1800億円という巨額な資金をかける必要があるのかという疑問を抱いてしまう。先行している韓国の事例は興味深かったが、なぜ、アナログをやめるのか、冒頭できちんと説明すべきだっただろう。 |
2点 |
| ・論理性 |
日本の準備状況、韓国の先行事例、日本の困難(電波の引越し、450万世帯の移動、巨額の投資)は説明されたが、構成で述べたように、なぜいま、デジタルなのかという点については、よくわからなかったというのが、実態。政府広報と同様、無味無臭という感じがしたのは、論理的に説明されていなかったからかもしれない。 |
2点 |
| ・新奇性 |
この分野の専門家には当たり前のことかもしれないが、電波の引越しや、各家庭の受信方式の調査など、困難についての新たな情報はあった。 |
3点 |
| ・広範性 |
普通は、日本だけの紹介で終わるところだが、韓国の例を入れたのは、よかった。韓国で、採用された米国方式ではなくて、移動に強い欧州方式を導入すべきとの運動が紹介されたのはよかったが、では、日本ではどちらなのか、よくわからなかった。
|
3点 |
| ・表現 |
BGMの軽いのり(ところどころに、アクセントを置いた)が、ナレーションと合っていないように思ったが、これは、個人の趣味の問題だからだろうか。また、真面目なナレーションを、ズームイン朝の福沢氏が担当していたので、朝の、駄洒落を連発する顔とだぶってしまい、妙な感じだった。
こういう番組は、知られた人にやらせないほうがいい。
|
2点 |
| |
| 小野塚征志 |
| ・構成 |
デジタル放送に変わることで生じる変化のポイントが整理されていなかった。そのため、何が優れた点であり、どのような課題があるのか、理解することが難しかった。 |
1点 |
| ・論理性 |
様々な関係者の証言を紹介したことは評価できるが、それを裏付ける数値的なデータがあまり示されなかったことは残念だった。デジタルとアナログ、及びアメリカ方式とヨーロッパ方式の差異について、項目別の比較分析をすべきではなかったか。 |
2点 |
| ・新奇性 |
デジタル放送に関しては、既に様々なメディアで報じられている。韓国の事例などについては、あまり紹介されていない情報であり、新奇性を感じられるものだった。 |
3点 |
| ・広範性 |
デジタル放送を推進する側の証言が多く、資金的な理由を除いて、否定的な意見がほとんど紹介されなかったことには疑問を覚える。諸外国の事例だけではなく、ブロードバンドを利用し、番組を配信している日本国内の事例も紹介すべきではなかったか。 |
1点 |
| ・表現 |
デジタル放送を導入するために必要な設備投資の金額など、数値的なデータについては字幕で表示するなどの工夫を示して欲しく感じた。デジタル放送の仕組みなども、図式化した方がわかりやすかったのではないか。 |
2点 |
| |
| 小峯弘靖 |
| ・構成 |
テレビの地上波放送がアナログからデジタルに移行している。2011年には完全に移行し、現在のテレビ受信機は使えなくなる。地上波デジタル放送とは何なのかを、放送業者、通信業者、政府(総務省)、家電メーカーの取組みについてまとめている番組である。加えて、地上波デジタル放送をいち早く実施した韓国(ソウル)への現地取材を行い、デジタル放送についての具体例を提示している。 |
4点 |
| ・論理性 |
日本国内でデジタル化が進んでいることを示すために、名古屋での走行中のデジタル放送受信実験、青梅市ではデジタル化の準備が取り上げられていた。日本民間放送連盟氏家会長と松下電器産業デジタルテレビ開発センター今井技術総括部長へのインタビューと北海道地上デジタル放送研究開発支援センターへの取材と供給側の主張はわかったが、消費者側の反応が今一つわからなかった。消費者団体というに取材を行うべきだったのでは。 |
3点 |
| ・新奇性 |
韓国で「デジタルテレビ放送方式変更消費者運動」があるということがわかる。同国ではデジタル方式について対立がある。この運動では、アメリカ方式を撤回し、ヨーロッパ方方式の採用を主張していた。しかし、この運動を行っている放送技術人連合会前会長の朴氏が所属している放送技術人連合会がどういう団体であり、どこの代弁をしているのかを知りたいところであった。 |
3点 |
| ・広範性 |
韓国のインターネットカフェ、永中幼稚園、インターネット配信会社SBSi、SBSソウル放送、そして平均的会社員への取材を行っていたが、インタビューの内容にはあまり目新しいところが感じられず、番組担当者の取材力に疑問を感じる。 |
2点 |
| ・表現 |
現在のテレビでは地上波デジタル放送が見られないということに対し、小学生と思われる子供の反応の映像があった。子供がどこまでアナログ放送からデジタル放送に移行することを理解して発言をしたのかは曖昧なため、この映像の放送は適当でなかったのではないかと思う。 |
2点 |
| |
| 土井系祐 |
| ・構成 |
テレビ放送のデジタル化によって、現在のアナログテレビ受像機が映らなくなるということを、デジタル化のメリットなどを含めて、いろいろなインタビューを通じて炙り出そうとしているが、全体の構成が整理されておらず、非常にわかりにくくなっている。 |
2点 |
| ・論理性 |
韓国の事例が取り上げられ、デジタル化の受け入れられている状況を賛否両方とも伝えている。日本の事情とも異なる韓国の事例から何を伝えたいのか?また、なぜ日本でデジタル化を進めなければいけないのか、メリット面が伝わって来なかった。 |
2点 |
| ・新奇性 |
番組の中でも、2011年にテレビが映らなくなるということは、1割の人しか知らないというアンケート結果が報告されているので、新しい情報ということになるのだろう。韓国の家庭の中まで入った取材など、目新しいものもあった。 |
3点 |
| ・広範性 |
日本民間放送連盟の氏家会長からはデジタル投資が負担になる点を指摘しているし、公平性は保たれていたが、なぜ国民に負担を強いるようなことが決定されたのか、肝心なデジタル化への理由や経緯等を含めて行政側の話などをより紹介して欲しかった。 |
3点 |
| ・表現 |
インタビューなど映像でズーッと説明していく形式になっているが、語られるだけの数字では、その規模などがなかなか分かりにくいため、折角の情報があまり思い起こせない。もう少し図示などの方法をとってわかりやすさに配慮して欲しかった。 |
2点 |
| |
| 古川園智樹 |
| ・構成 |
2011年から日本ではデジタルテレビが導入されることを説明している。最初にそもそもデジタルテレビがどういったものかを説明し、韓国ではどういったことになっているかを紹介している。またデジタルテレビを導入するためにはどういったことが必要かも紹介している。番組の視点がよくわからないために、非常にわかりにくい構成となっている。
|
1点 |
| ・論理性 |
番組としてはデジタルテレビの導入はいいことだという前提にたっているものと思われるが、その根拠が全く説明されておらず、全然わからない。韓国のデジタルテレビ事情が紹介されているのも、なぜこれが必要なのか全く不明である。またデジタルテレビにとって都合の良い話しか紹介されていない。限りなく政府とテレビ局の宣伝番組に近いものなので、論理性を問うのは酷かと思われる。
|
1点 |
| ・新奇性 |
少しでもデジタルテレビのことを知っている者ならば、ほとんど価値の無い番組と思われる。デジタルテレビの紹介も韓国の事情も政府とテレビ局の言い分も表面的な部分をなぞっただけである。デジタルテレビを全く知らないを人には入門的な知識を提供してくれるかもしれない。ほとんどの人にとって、番組内に新奇性のある情報は無かったように思われる。
|
1点 |
| ・広範性 |
政府とテレビ局の言い分を一方的に紹介しているだけで、デジタルテレビ導入に反対の立場の人達の言い分を全く紹介していない。またデジタルテレビ導入には国費導入も検討されているが、そのような都合の悪い情報は全く紹介されていない。政府とテレビ局の言い分がそもそも妥当なものなのかという検討も行われていない。限りなく宣伝番組に近いものである。
|
1点 |
| ・表現 |
番組の内容は限りなく一方的なものであるが、表現においては一方的に誘導しようとする意図は感じられなかった。それぞれに関する映像を紹介しているだけである。特にCGを使用したりしたわけでもなく、ナレーターが過剰な演出もなかった。表現に限っていえば、番組に特に問題は無かったかと思われる。
|
3点 |
| TOP↑ |