番組検証結果 
ドキュメント’01(日本テレビ)
(2001年10月放送分)

番組名 番組タイトル 放送日 総合得点 備考
ドキュメント’01 「ユニクロ」  10月14日 55/100点  

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・番組名 ドキュメント’01(日本テレビ、日、24:25-24:55)
・番組タイトル 「ユニクロ」   2001年10月14日放送
・内容 この2〜3年で急激に成長し、ついにイギリスにも進出したユニクロ。しかしユニクロにも苦しい時代があった。 なぜユニクロは急成長を遂げたのか。その理由を、社長や社員への取材を通して明らかにしている。 (55分枠)
・総合得点 55点/100点
・構成 16点/25点
・論理性 13点/25点
・広範性 12点/25点
・演出 14点/25点
 
草野厚
・構成 ユニクロが、安物で恥ずかしいという理由からタグを外された15年前から、オリンピックの日本選手団ユニフォームにも採用されるまでに成長した過程を、追っていった作品。
3年前のフリースが爆発的に売れて全国的に知られるようになったユニクロの成長の秘密を知りたい人々には、見応えのある番組だったと思われる。柳井社長へのインタビューに加え、中国の安い労働力を使った製品という、ユニクロへの固定観念を破るためであろうか、日本人のベテラン技術者(匠プロジェクトという)をもう一人の主役に仕立てている点が興味深かった。その金子氏は、上海に常駐し、中国人を技術指導している。また、ユニクロの集客力が如何に大きいかを、松屋浅草店の例などから明らかにした点も興味深かった。ただ、全体としてやや長く感じられたのは、なぜであろうか。それに柳井社長へのインタビューは、もう少しつっこんでもよかったのではないだろうか。この時期、既にユニクロ神話の崩壊などが、ニュースになりはじめたころだったはずである。
4点
・論理性 なぜユニクロ製品がよく売れるのか、その秘密はどこか、中国の工場、日本の現場(店舗数箇所)、海外店、オフィスなどへの取材から明らかにしていく。それらの取材から、マーケティング、商品管理、顧客への対応、ベーシック商品へのこだわり、コスト意識、企画力など、一般的に企業経営上必要とされることを、ユニクロはきちんとやっているに過ぎないことがわかった。しかし、徹底した若手への権限委譲という点は、他企業には見られないところであり、番組は、新店舗の店長代理が入社6ヶ月しかたっていないことを伝えていた。 4点
・広範性 ユニクロを解剖するには、他業者を柳井社長がどのようにみていることも重要だが、他業者、たとえばGAPや無印良品などのユニクロに対するコメントが欲しかった。85年からフリースが爆発した99年までの困難について、関係者に当たってもよかった。 3点
・演出 取り立てて具合の悪いところはなかったように思うが、人に焦点を当てていることもあり、統計など一切の紹介がないことは、このような成功物語の場合、番組をわかりにくくしている。 3点
 
小野塚征志
・構成 ユニクロの成功秘話なのか、販売方法の紹介なのか、具体的に何を伝えようとしているのかが最後まで不明確だった。また、番組途中でポイントを整理することもなかったため、雑多な情報が流されただけという印象を受けた。 1点
・論理性 何が成功のポイントで、他社との違いが何なのか、網羅的に知ることはできても、説得力はなかった。なぜなら、それが本当に有効だったのか、具体的にどういった成果があったのか、なぜ他社は同じ方法を選択しなかったのかなど、多くの疑問に答えられるような内容ではなかったからである。 1点
・広範性 情報は豊富だったが、内容は一方的だった。ユニクロの問題点についての指摘はなかったからである。昨今、ユニクロの商売方法に対する問題点が数多く指摘されているわけだが、それらの一切を無視するような内容では、公平性が確保されているとはいえない。番組全体がユニクロのCMになっているかのようだった。 1点
・演出 演出は全般的に控え目で、意図的なものはなかった。工場と店舗の地理的な関係、ユニクロの発展経緯などについては、地図や年表を提示して説明した方がわかりやすかったのではないか。取材日、取材場所についても、字幕を利用して説明して欲しく感じた。 2点
 
小峯弘靖
・構成 英国進出から始まり、日本、中国上海、日本という構成になっていたが、もう少し国別に統一させた方が見やすくなるのではないかと思う。 4点
・論理性 柳井社長のインタビューで、ヨーロッパでは1位になれる可能性があるとの指摘があったが、なぜなのかという理由が聞きたかった。インタビューが中心であり、そのインタビューに対する解釈や分析も必要である。 3点
・広範性 同業他社との比較、特に日本企業との比較を見たい。 3点
・演出 密着取材は、評価できる。しかし、どちらかというと番組の展開は単調さを感じさせる。 3点
 
大沼健太郎
・構成 ユニクロがなぜ急激に売上を伸ばしたのか、その企業努力について、イギリスへの出店、中国での一貫した製造、社長への取材などを通して明らかにしている。「ユニクロ神話」のなぞを解き明かそうという番組のメッセージは明確である。 4点
・論理性 「ユニクロ神話」の謎を内部から解き明かすという番組構成であったが、具体的なデータに乏しい。様々な企業努力を紹介しているが、これらの努力がなぜユニクロには可能だったのか、なぜ他の企業にはできなかったのかという視点がない。ユニクロの独自性を可能にしたものを明らかにしなければ、「神話」を解き明かしたことにはならない。 2点
・広範性 ユニクロで働く様々な人々(社長、店長、店員、製造責任者、製造者など)に取材をしているが、他社や消費者がユニクロをどう捉えているのかという情報が欲しかった。 2点
・演出 BGMが強調されているシーンがあったが、そのBGMそのものに強いメッセージ性があるという訳ではなかった。演出に大きな問題は見られない。 3点
 
土井系祐
・構成 84年に広島で第一号店を立ち上げた際に、「安かろう、悪かろう」の代名詞だったユニクロが、ここ数年国内で大躍進を続け、遂にイギリスを皮切りに世界へと進出していく姿を追う。 3点
・論理性 中国工場の若い従業員は薄給ながらよく働き、そこに日本の縫製技術の熟練工を組み合わせた「匠プロジェクト」の成功が、品質向上をもたらし大成功をもたらしている実態はよくわかった。 3点
・広範性 ユニクロ内部の取材は多岐に渡っているが、業界全体の様子なども知りたかった。 3点
・演出 特に問題のある演出はなかったが、最初から最後まで、平板な印象が残った。ユニクロの店舗が急拡大している様子など、もう少しCGなどを使って説明した方が判りやすかったのではないだろうか。 3点
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